「Notionを使っているが、NotionAIを追加すべきか迷っている」——こう感じているユーザーは多いはずです。月額10ドルの追加費用が発生するため、「本当に使えるのか」を確認してから判断したいという気持ちは自然です。
この記事では、NotionAIを実務で試してわかったことを、メリット・デメリット・ChatGPTとの使い分けの観点から整理します。
NotionAIとは何か
NotionAIは、Notionのワークスペース内で直接AIを使える機能です。ドキュメントの作成・要約・翻訳・校正・アイデア出しなど、文章に関する作業をNotionを離れることなく行えます。
料金はメンバー1人あたり月額10ドル(年払いの場合は月額8ドル)で、Notionの既存プランに追加する形で利用できます。ワークスペース内の全メンバーが使える状態になります。
実務で試してわかったメリット
メリット① Notionを離れずにAIが使える
NotionAIの最大の強みは、Notion上で作業しているときにそのままAIを呼び出せることです。ドキュメントを書いていて「この段落を要約して」「もっと簡潔にして」と思ったとき、ChatGPTに切り替えることなく、その場でAIに指示できます。
コンテキストスイッチが減ることで、作業の流れが途切れにくくなります。「AIを使うためにタブを切り替える」という小さなストレスがなくなる効果は、実際に使ってみると思った以上に大きいです。
メリット② 既存ドキュメントをそのまま処理できる
Notionに蓄積された議事録・仕様書・報告書をそのままAIに処理させられます。「先月の議事録を要約して」「この仕様書から要点を箇条書きにして」という使い方が、コピペなしで完結します。
ChatGPTで同じことをやろうとすると、ドキュメントの内容をコピーしてChatGPTに貼り付ける手間が発生します。Notionを情報のハブとして使っている会社にとって、この差は大きいです。
メリット③ チームで同じAI環境を共有できる
NotionAIはワークスペース単位で追加するため、チーム全員が同じ環境でAIを使えます。「自分はChatGPT Plus、他のメンバーは無料版」という格差が生まれません。
チームでのAI活用を統一して進めたい場合、NotionAIは管理しやすい選択肢です。
実務で試してわかったデメリット
デメリット① 生成の精度はChatGPT GPT-4oに劣る
率直に言うと、複雑な文章生成・論理的な思考が必要な作業ではChatGPTの方が精度が高いです。NotionAIは文章の整形・要約・翻訳といった「既存コンテンツの加工」は得意ですが、ゼロから高品質な文章を生成する力はChatGPT GPT-4oに及びません。
「AIに文章を書かせたい」という用途がメインであれば、ChatGPTを使い続ける方が満足度は高いです。
デメリット② Notion外の情報は処理できない
NotionAIが参照できるのはNotionワークスペース内の情報だけです。社外のWebサイトを参照する、最新のニュースを調べるといった用途には使えません。情報収集・リサーチ系の用途はChatGPTやGeminiの方が適しています。
デメリット③ 料金がかかる
Notionの既存プランに加えて月額10ドル/ユーザーの追加費用が発生します。10人チームであれば月額100ドル(約15,000円)の追加コストです。ChatGPT Teamプランと合わせて両方使うと、AI関連の月額費用が無視できない水準になります。
「NotionAIとChatGPTのどちらを使うか」ではなく「NotionAIをChatGPTに追加で払う価値があるか」という判断が必要です。
ChatGPTとの使い分けの考え方
NotionAIとChatGPTは競合ではなく、得意領域が異なります。使い分けの基準はシンプルです。
NotionAIが向いている作業として、Notion内の既存ドキュメントの要約・整形、議事録・報告書の整理、ドキュメント作成中の文章校正・翻訳、アジェンダや箇条書きの自動生成があります。
ChatGPTが向いている作業として、ゼロからの高品質な文章生成、複雑な分析・論理的思考が必要な作業、Web情報の参照・リサーチ、プログラミング・コード生成、プロンプトを細かく調整しながらの作業があります。
Notionを情報のハブとして活用しており、既存ドキュメントの加工・整理が多い場合はNotionAIの費用対効果が高いです。一方、AIをゼロからの文章生成やリサーチ目的で使いたい場合はChatGPTだけで十分です。
NotionAIが向いている人・向いていない人
向いている人
Notionをチームの情報ハブとして本格的に使っている。議事録・ドキュメント・報告書の整理にNotionを使っており、それらの加工・要約をAIに任せたい。チーム全員に統一したAI環境を提供したい。ChatGPTへの切り替えが面倒と感じている。
向いていない人
Notionをメモ帳程度にしか使っていない。AIをゼロからの文章生成・リサーチ目的で使いたい。コストを抑えてAIを使いたい。ChatGPTで十分満足している。
まずは無料トライアルで試す
NotionAIは無料トライアル期間があり、一定回数まで無料で試せます。チームへの追加を検討している場合は、まず自分1人で試してみて「Notion内での作業がどれだけ変わるか」を体感してから判断することをすすめます。
試してみて「ドキュメントの整理が明らかに楽になった」と感じれば、チームへの展開を検討する。「ChatGPTと大差ない」と感じれば、ChatGPTのままで十分という判断ができます。
まとめ:NotionAIは「Notionヘビーユーザー」に刺さるツール
NotionAIは万人向けのツールではありません。Notionを情報のハブとして本格活用しており、蓄積されたドキュメントをAIで加工・整理したいユーザーにとっては、費用対効果の高い選択肢です。
一方、AIをゼロからの文章生成やリサーチ目的で使いたい場合は、ChatGPTの方が適しています。「どちらを使うべきか」ではなく「自分の使い方に合っているか」で判断することが重要です。
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